Teslar’s blog // 50才で5000万円を目指す米国株投資ポートフォリオ //

米国株を中心とした投資と日々思う雑多なことを書くブログ

TESLA|テスラ株に投資した理由

僕がテスラ株を300株(約1000万円)を買ったのは2017年の6月か7月頃です。

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テスラ株価の水位(Google検索結果より)

チャートを見ればわかるように、その後は250ドルと380ドルの間を結構激しくアップダウンしています。買った当時は、Model 3が一気に立ち上がり株価は400ドル、500ドルをとんとん拍子で超えていくのかと期待しました。

しかし、実際にはモデル3のMP(大量生産)は簡単に起動に乗らず、またFY18は株の非公開化のTweetで世間を騒がせてSECからペナルティ受けたりと、やはり純粋なIT企業のような急成長と異なり製造業としての難しさがあったのかと。

ただ、一方でFY18 Q3決算からModel 3の生産台数がやっと利益をうむレベルを超えて、決算でも黒字化したので、製造業なのに短期で調整がやりとげるところがマスク氏の能力なのか執念なのか、普通の製造業の成長の仕方とは違う点を見せつけている。

テスラのどこが凄いのか

2月に米国のニュースなのかアナリストのブログのような記事に、主旨として「テスラのやっていることなんて大したことない」とあり、要するに今後、欧米の大手既存自動車メーカーが続々とEVを出してくるので、テスラの株価は今後落ちるだけだと。

たしかに僕も、個別の技術だったり、規模(売上、販売台数、シェアなど)、グローバルでの地域カバレッジと言う点では、客観的な数字の比較からいうと、時価総額GMよりも上にあるのはおかしい、という論点は正しいと思う。

なのに、1000万円もの大金を投資して、いまも保有し続けている理由は、テスラはクリステンセンが言うところの破壊的イノベーションだと思うからです。

クリステンセンの本を10年くらい前だったか読みましたが、

・技術的に最高だったものがマーケットを席巻したのではなく、

・ビジネスの土俵を変えてしまい(もしくは、別の土俵を立ち上げて)

・一方、破壊された側はわかっていても自社のメインビジネスを温存しつつ対向するためもたついてしまい追いつかない

というようなことでした。

テスラでいうと、EVの技術も自動運転技術も最先端ではあるが、トヨタGMなどのR&D予算に比べれば小さなもので、いつでも負ける可能性はある。土俵という点では、テスラは大手自動車メーカーと競合しているというほどの規模でもなく、また自動車メーカー側もテスラに自社の既存ビジネスを脅かされているという感覚がうすく、いわばテスラが「テスラ」という土俵を作って勝手に盛り上がっている。ただ、出来て数年の会社がバッテリーから自動車アセンブリ、街中のスーパーチャージャー(充電ステーション)までどれもTESLAブランドで立ち上げ、自動運転を始め社内操作をタブレットに集約するなどIT駆使の画期的なことをドンドンやっていることは事実で、しかも別に既存の自動車への対抗意識からではなく、あるべきEVを勝手に目指した結果がアメリカ西海岸の「意識高い」人々に刺さったのである。

今後、欧米の既存自動車メーカーがEVの開発・販売を強化してくるが、それらはあくまでトヨタのなかでのガソリン車やHV車からのリプレースであり、いままでTESLAが欲しいと思っていた人が、トヨタVWのEVを比較対象として見るかというと、ゼロではないが少ないのだと思う。

ここから先は想像の域を超えませんが、自動運転についてもテスラは既にそれなりの機能をリリースしている。

vimeo.com

テスラはEV専業でまだラインナップも少ないので、全モデルに同じプラグラムを提供すればいいし、色々な点で失うもの少ないので、どんどんリリースしているし、今後も積極的に行くと思う。

一方、既存の自動車メーカーはそもそもEVは全モデルや全販売台数の1%くらいの社内シェアから立ち上げるわけで、いづれはガソリン車ゼロでオールEVと分かっていても、すぐに全社挙げてEVとはならない。自動運転に関しては既存自動車メーカーは投資は莫大にするでしょうが、実装にはすごく慎重になると思う。(マスク氏の意向だけでGoかどうかが決まるテスラとは全く組織が違うので)

最後に、別にこれも他の既存自動車メーカーと何も変わらないのかもしれませんが、テスラの工場の自動化についてロボットの動画が大分前からYoutubeなどにあり、これを見たときに、思わず「スゲー」と思いました。こういう動画を公開することに意義があると思って公開していることに。

www.youtube.com

つまり、スタートラインが違う、過去の遺産をしょっていない、しかもマスク氏の洞察力と資金獲得力などから、その他自動車メーカーでのEV転換というゆったりとした市場変化とは異なる次元でテスラは突き進めるはずで、300株買ったのです。