重要な2019年3月1日:米中貿易摩擦の行方とテスラ株価
米中貿易摩擦の行方
2月中に合意ができなければ3月1日からトランプ政権は対中輸入品に課す関税を25%に引き上げることになり、月末までの協議で何かしらの合意がなされないと、中国経済減速リスクから世界的な株下落となり得る。
もちろん、僕のような素人でも予想できることで、今週もトランプ大統領が2月中の首脳会談の予定はまだないと記者会見で答えたことで米国株は下落している。
一方トランプとしても強硬姿勢を継続して、中国との交渉決裂→株価低迷、最悪10%以上の急落などは望んでいないだろうし、そもそも本気で不公平貿易を是正する信念にもとづいているというよりも、来年の大統領選挙に向けてのポイント稼ぎが主目的であるのなら、何かしらの合意をトランプが勝ち取った、かつ中国もメンツを保てた、という形で一旦落ち着かせる(先延ばしする)と想像する。
怖いのは、短期間で対中貿易赤字をなくし、中国の産業スパイや知的財産問題を解決できるまで本気で強硬姿勢で行くとなってしまうこと。つまり、FY19は株価が20000ドルを割らなければいいくらいまで、本気で対中外交に燃えてしまうようなことがあり得るのか?である。
僕の予想は、月末の米朝会談で中身はないが、パフォーマンスでいい気分になって、更に3月1日直前に米中貿易摩擦の交渉で何かを勝ち得るということで、まずは共和党内での支持を取り付けるのではないかと思う。
ついでに、それまではテンポラリな手当で政府閉鎖再開とならないようにしつつ、外交成果をもって国民に訴えかけて、何とか50億ドルの壁予算を多少欠けても民主党と折り合いを付けて、Q1(3月末)を終えたいのがトランプ大統領のベストシナリオではないかと。
なので、3月末まではかなりのアップダウンはあるものの、どこかでNYダウは26000ドルを付けるときがあると見ています。
テスラの3月1日
こっちの3月1日は3月に償還期限を迎える転換社債(約1000億円)の話しで、その時点で株価$359.87の株で受け取るができるので、いま300-310ドル程度なため、このままだと差分をテスラが損する訳です。
元々Volatilityが高いテスラ株にて、数日で20%の上昇はいつでも起き得るし、仮に目標額にならずに3月1日を迎えても、キャッシュフローとしては問題ないので、それなりの株価上下はあっても中期トレンドに吸収されると思われる。
問題は、そもそもの売上と利益がこのQ1どうなるのか?、FY19通してどうなるのか?がFY18決算のニュースからは読み取れない。どうも去年の非上場化のTweetのあとのドタバタ以降は保守的な対外発表になっているようで、それ自体は悪くないが、瞬間的な高値で売り抜きたいと思っても、そうはならないなと。
もともと10年くらい保有で数倍に、という思いで300株買ったので、まあよいのですが、上述の3月末までにNYダウが26000ドル復帰予想のあとは、実は本格調整期間がやって、大統領選が終わるまでは、低迷しつつのボックス圏と予想しているので、この3月でテスラ株を一旦放出もありかなと思っている。
ともかく3月1日に向けて、いい意味でドキドキですね。